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仙台あれこれ(その4)

8月18日11時。
仙台市市民活動サポートセンターを出て、宮城県美術館を目指す。

Twitterのフォロワーさんは、仙台駅から美術館まで
1時間くらいかかると言っていたけど、
ロンドン散歩旅行(もう5年前か…)で徒歩に味をしめていたので、
そのままテクテクと歩いてみた。

途中、広瀬川を渡る橋の上から見下ろすと、
空き地のはしっこに学ランの集団を発見。
どこをどう見ても応援団そのもの。真っ白の手袋がまぶしい。
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必死で練習する姿が微笑ましかった。


思ったより早く、サポセンから20分くらいで美術館に到着。
岡本太郎、じゃなくて、ヘンリー・ムーアの作品がお出迎え。
このタッチの作品を見るとTAROのサインを探してしまう。いやはや。
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今日の自分に与えられた時間は1時間。
見られるだけ見ようと決めて、ロッカーに荷物を預けて、いざ中へ。


今回は、「絵本原画名品展」だけを見るつもりだったけど、
まずオードブルとして、宮城の画家3名の作品を集めた小企画展へ。

この小企画展が良かった。
油絵独特の、パン的な何かを焼いたような香りを胸いっぱいに吸い込む。
三者三様の世界観。コピー用紙の目録にメモを残した。


大沼かねよ。
陰影の付け方がポップな「シューズ・クリーニング・ショップ」。
おだやかな太陽を感じる「野良」。


二宮不二麿。
鼻のミゾがしっかり描かれた「自画像」。
透き通った水と空気を感じた「風景」。


加藤正衛。
黄味がかったペールトーンが可愛い「休息」。

全部で12枚の作品に触れて、この時点でかなり満足。

さすがに常設展を見る時間はないので、
2階の特別展へ移動。


さて、「絵本原画名品展」。これが大当たり!

子どもが見たら目を輝かせて喜ぶだろうな、と思うような、
イラストが次から次へと。これでもか、これでもかと続く。
もうね、線に迷いのないイラストを見ただけで、お腹いっぱい。

原画の何が良いって、文字が入っていないから、
お客さんが勝手に物語を考えられる。
ある程度は、絵を見ただけで筋書きが分かる。
絵本に文字は要らないのではないか、とさえ思ってしまった。
文字ありと文字なしの2バージョンを売ってほしいな。


以下、目録に書き殴ったメモを参考に雑感を残す。
なにせ時間が無いので、いっしょうけんめい走り書きした。
全21作品のうち、いくつかをここに残す。


佐藤忠良「おおきなかぶ」。
見開きのワイド画面を目いっぱい使った大胆な構図で、
でっぷりとしたかぶと、必死で引き抜こうとする
おじいさんの腰の入り方がダイナミック!
かぶが抜けず、応援を頼んでいる間、
かぶにもたれて不貞腐れて待機する人の姿が可笑しい!


山本忠敬「しょうぼうじどうしゃじぷた」。
子どもが見たらクルマ好きになること間違いなし。
はたらくクルマの緻密なイラスト。
壁面は塗る。地面は塗らない。引き締まった構図にシビれた。


佐藤忠良「ねむりのもりのひめ」。
遠景で、馬に乗りながらサーベルを振り上げる王子。
少し離れたところで、パタパタと倒れる人の影。
シュ、シュール…


なかのひろたか「ちょうちんあんこう」。
あんこうの口元の線の細さ、角丸の綺麗さ。コピー&ペーストしたような魚群。
計算された構図。いかにもデザイナーが作った絵本という雰囲気。


小野かおる「クリスマスがせめてくる」。
動物がピョーンと伸びている姿は可愛い。
ウナギイヌに通じる可愛さ。


林明子「はじめてのおつかい」。
色鉛筆の繊細なタッチにため息。
ホットケーキに使う牛乳のおつかいを頼まれる女の子。
元気に家を飛び出した女の子の姿を、ちょっと心配そうに見守るお母さん。
こけちゃう女の子。落っこちた小銭。
薄暗い食料品店。両手よりも大きい牛乳パック。
ラストカットは、玄関先まで出てきていたお母さんを見つけて、
安堵の表情を見せているであろう、女の子の後ろ姿で終わる。
ちょっと涙ぐんでしまった。


太田大八「だいちゃんとうみ」。
海の青。真っ暗な中を走るこどもたち!


山脇百合子「ぐりとぐらのおおそうじ」。
最低限のイラスト、余白を活かした構図。
子どものころに穴があくほど見ていた、ぐりとぐら!
原画はとてもシンプルで軽く描かれていた。


さまざまな感情がぐるぐるして、目いっぱい楽しんだあと、
併設している佐藤忠良記念館へ。

(つづく)

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